生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

一人のエンジニアに見る転職の成功・失敗

転職 Advent Calendar 2016 - Qiita の7日目です。

エンジニアにとっての一大イベント、「転職」。

そんな転職の助けになるかどうか分かりませんが、4回転職した平凡なエンジニアの転職談を書き綴ります。

1社目:老舗の下請け会社

関西にある老舗の下請け会社に新卒として入社しました。

業務としては

  • 某大手SIerの下請け(主に一次請け)
  • 自社製品の開発(そんなに売れてない)

という感じでした。

ただ、私の配属された部署は所謂SESをやっていて、在籍していた2年間はほぼ他社でテスト要員として働く毎日。

そもそも面接時に「Webのお仕事やらせてあげるよ」と聞いていたのに、やっていることと言えばExcelスクリーンショットを貼り付けてファイルに日付を書くという、猿でも出来るようなお仕事でした。

本当にこの2年間はエンジニアとして何も成長せず、無駄なキャリアだったなと今でも後悔しています。

転機

そんなある日、某エージェント会社からブログ経由で連絡が入り、東京の会社をやたら紹介されたので「まぁ東京で働いてみるのもアリか」と思うようになり東京の会社へ転職しました。

2社目:設立間もないベンチャー企業

2社目にまだ2名しか社員がいないベンチャー企業に入りました。

業務としては

  • Web系企業の元請け
  • 自社サービス開発

という、当初やりたかったWeb系のお仕事ができました。PHPをちゃんとやり始めたのもこの時でした。

特に年収も上がることは無かったですが、地方民からすると「ベンチャー!すげぇ!」って感じで入社しました。これが大きな失敗だったのです。

一度目の失敗

元々、1社目に居た時は実家暮らしをしていて金銭面ではかなり楽をしていました。

ただし、東京に来ていざ一人暮らしを始めてみると「家賃」「東京の物価」に苦しめられる毎日を送る羽目に。

「こんな年収じゃ足りないよ!」と叫ぶ日々。自炊しようにも毎日朝から終電まで仕事で出来ず、土日もほぼない状態だったので本当に死ぬかと思いました。

転機

本当にこのままではいつか電車に飛び込むのかもしれないと生命の危機を感じ、転職してたった4ヶ月でしたが退職しました。

そして、2週間ほどニートをやっていると別会社の知人から「うちの会社来ない?」と誘いを受けました。

さすがに金も底を尽きかけていたので、サクッと転職しました。

3社目:SES企業

さて、3社目の会社は1社目と同じくSESを生業としている会社です。

ただし、業務内容としてはきちんとエンジニアをやらせてもらえて、そこまでハードワークでもなかったので2社目で傷付いた心と身体を休めることが出来ました。

年収面はほぼ上がらなかったものの「まぁこんなもんか」と割り切ることにしました。

転機

しかし、1年ほど経ったある日。社内が財政難に陥り、親会社のグループ子会社に吸収されるという事態になり、社員が次々と消えていくことに。

さらに、その時の仲良くなった出向先の方から「めっちゃマージン抜かれますよ、これ転職した方が良くないですか?」と色々と裏事情を聞き、転職を決意。

最初はフリーランスとしてやろうかと思っていたのですが、某フリーランス向け案件紹介サービスをやっている方に「このスキルではフリーランスとしては厳しい。幾つか企業を紹介するので、そこで修行を積まないか?」と提言され、紹介された企業の中から転職先を決めました。

4社目:資金調達経験済みベンチャー企業

また懲りずにベンチャー企業に転職してしまいました。

ただ今回は、「資金調達済みである程度余裕がある」「人が沢山いる」という点で前のベンチャー企業とは違ったので「ここならイケる!」と転職しました。

年収も無事上がり、ストックオプションも貰えるということで「もしや上場した暁にはストックオプションでウハウハかな?」と内心浮かれていました。

転機

暫くはある程度モダンな開発環境でエンジニアリングを学べて良い環境だなー、転職して良かったなーと安堵していました。

しかし、いつまで経っても上場する気配がないし、「本当にこの会社は上場出来るの?」という疑念が沸々と湧いてくる。

更には急にCTOがいなくなるという事態もあり、「こりゃやべぇな、ますます上場が遠ざかるわ」と思っていました。

そんな日々を過ごしていた時に「うちの会社に来ないか?」とオファーを受け、とても魅力的な労働環境だったので転職することに。

5社目:中小企業

というわけで現職に至ります。

副業OK・リモートワークOKな環境でとても満足しています。

まとめ

色々と紆余曲折はありましたが、様々なことを学びました。

  • 職場環境に不満を持ったらすぐに辞めること(機会損失を避ける)
  • 案外平凡なエンジニアでもサクッと転職出来る(30歳越えたらどうなるやら・・・)
  • ちゃんとホワイトな企業は存在する

転職するということは精神的疲労や不安感などあるかもしれませんが、案外どうとでもなります。

かるーい気持ちで色んな会社を転々としてみるのも、一つの生き方としては面白いんじゃないんでしょうか。

という感じで、転職 AdventCalendarの7日目を締めさせて頂きます。