生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

「SREの知識地図」を読みました

発売から時間が経ってしまいましたが、ようやっと読む時間ができたのでダダっと読ませていただきました。

gihyo.jp

本書について

構成としては、「SREとはなんぞや?」から「SLI/SLO」「ポストモーテム」「モニタリング/オブザーバビリティ」などSREという広範的な体系から実際の現場でよく用いられる要素のみに絞っているといった形となっています。

そのため、"知識地図"の名の通りにSREをトライしてみようぜ!という方への入りとして読みやすい素晴らしい本となっています。
また、以後の知識を広げていく羅針盤としての役割がとても良く、様々な書籍・資料へのリンクがそこかしこに埋められています。

「SREの知識地図」と「SREをはじめよう」を最初に読む2冊として据えるのがマストになるでしょうね。いきなりSRE本読むのも辛いですから。(分量的な意味で)

感想

さて、ここからは個人的な感想ですが、本書を読んでいて良いな〜となっている点が、著者の体験に基づく内容を書いている章があることです。
SREというプラクティスは実践において、様々な組織形態・文化によって取り組む優先度・取り組み方が千差万別だと思っています。そんな中で一例として「私の時はこういうことがあって〜」と実例を挙げてもらうことで、机上の中での説明ではなく生きた経験から来る知識を学べるというのは、本書が持つ魅力の一つではないでしょうか?

また、個人的に好きだったところは色々あり、まずは

SREは「信頼性の最大化のために活動する」のではなく、「ビジネス価値を重視しつつ、信頼性を適切に制御する」と考えるほうが自然です。

が好きです。SREは信頼性を扱うものですが、やはりビジネスをやる上での一つのファクターでしかないんですよね。そう自分も思っていたところにこの一文がバシッと掲げられていたので滅茶苦茶好感が持てました。

あとは、SLO違反時のリリース停止パターンについて。これは単純にこういったキチンとまとめてあるものを今まで見かけたことがなかったので、こうやってまとめてくれているのは嬉しいです。
そりゃリリースを止めると一言で言っても状況によって違うわな、というのがちゃんとタイプ別に分けられていて良きです。

もいっちょポストモーテムのところでも組織横断における対応のところで「部門間交流としてのポストモーテム」が書かれていて、ここも刺さりました。本書にも書かれていましたが、ポストモーテムを「価値ある資産」として扱う中の一つとして部門間交流という価値も勿論あるよね、というのが自分の頭にスッポリ抜けていたところではあったので、改めてそれも価値としてあるよね、と。

そんな素晴らしい本書に私の登壇資料がリンクとして載っていたのがとっても嬉しかったです!やったね!✌

speakerdeck.com

また、著者の方々にお会いした際にはサインを書いていただくと、あなただけの特別なSREの知識地図になるかも👀

ということで、本当に良い本が世の中に誕生してハッピーですね!著者陣の方々、お疲れ様でした!