生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

Linuxで動かしながら学ぶTCP/IPネットワーク入門を読んだ

bells17さんのメモ書きを読んで、そういえば積ん読になってたな〜と思い出したので引っ張り出して読みました。 zenn.dev

結論から言うと凄い良本でした。

感想

今までこの手のネットワーク本は「ネットワークはなぜつながるのか」くらいしか読んだことがなかったのですが(こちらもネットワークの入門書としては非常に良かったです)、概念は分かったけどももうちょっと具体的なところに手が届いていない感じがありました。そこを補うような内容が本書では書かれています。

最初困ったのは手を動かすための環境作りにvirtual box + vagrantを使うように書かれていたのですが、M1 Macを使っているとvirtual boxを使うことができません。
そのため、GCEでUbuntu 20.04のインスタンスを立ち上げ対応することに。。。

個人的に4章のイーサネットのブリッジの辺りや、NATのところは知識が薄かったので非常に学びがありました。スイッチングハブとリピータハブってそういうことなんだったんだなーとか。

あとは新しい学びというか改めてというところで、DHCPの説明への運びが上手いな〜と思っていて基本的には写経を中心に進めていく本書なのですが、章を進めていくごとに写経量がかなーり増えていきます。で、同じようなコマンドをタイプしまくるのに飽きたところで「DHCPを使えば君たちが今迄タイプしてたことは必要なくなるんだ!」って持っていき方は非常にわかりみが深くなって良い体験でした。

ということで、ネットワークの入門書としてはめちゃくちゃ良本でした。個人的には「ネットワークはなぜつながるのか」で大まかなイメージを掴んでおいて、副読本として本書を併せて読むのがベストなような気がしました。