生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

CloudNative Days Winter 2025に参加しました

ブログを書くまでがカンファレンスということで、CloudNative Days Winter 2025(通称: CNDW2025)に参加してきたので感想を書きます。

充実のセッション・充実のホスピタリティ

これは毎回思うことなんですが、本当に高レベルかつユニークさに富んだセッション群と、洗練されたスタッフの方たちのホスピタリティ溢れる対応で「やっぱりCNDってすげぇや」と感じるんですよね。

セッションで言うと、今回ぶったまげたのは任天堂さんの登壇でしたね。任天堂さんがCloudNative Daysに!?と各所でザワザワしていたのを覚えています。
内容も本当に任天堂さんならではのハイレベルで「絶対に面白いものを世に出す」という心意気が感じられるような取り組みの数々が素晴らしかったです。自前であそこまで用意できるなら楽しいだろうしやり甲斐もあるんだろうな。

event.cloudnativedays.jp

個人的にはKINTOテクノロジーズさんのこちらのセッションが物凄く刺さりました。

event.cloudnativedays.jp

自分も会社でコソコソとSlack × AIのようなツールを作ったりしていたのですが、そういったAIの取り組みをガッツリされているということで、めちゃくちゃ参考になるところが満載でした。こんくらいやらんと「AIを使った取り組みやってます!」とは大っぴらに言えないからちゃんとやらないとなぁ・・・

あとはコンテンツとしてコーヒーも美味しかったし、プレーリーカードを使った交流が繰り広げられていたのは凄い良かったですね。自分の中でのハイライトはホワイトボードに突然現れた「完全理解した王騎将軍」でした。

来年は面白いことをやります

クロージングで突然発表された「クラウドネイティブ会議」。皆さん驚いてくれたでしょうか?
3つの団体がタッグを組んでやるカンファレンスってそうそう無いと思いますので、それだけでも面白いですよね。正直、CNDのCo-Chairの青山さんと岡本さん・Platform Engineering Kaigiのjacopenさんのこの御三方がカンファレンスの猛者なので、僕は後方でニコニコおじさん担当をしているだけになりそうですが、絶対に面白いカンファレンスにはなると思うのでお楽しみに!

あとは実行委員も募集中!

docs.google.com

「SREの知識地図」を読みました

発売から時間が経ってしまいましたが、ようやっと読む時間ができたのでダダっと読ませていただきました。

gihyo.jp

本書について

構成としては、「SREとはなんぞや?」から「SLI/SLO」「ポストモーテム」「モニタリング/オブザーバビリティ」などSREという広範的な体系から実際の現場でよく用いられる要素のみに絞っているといった形となっています。

そのため、"知識地図"の名の通りにSREをトライしてみようぜ!という方への入りとして読みやすい素晴らしい本となっています。
また、以後の知識を広げていく羅針盤としての役割がとても良く、様々な書籍・資料へのリンクがそこかしこに埋められています。

「SREの知識地図」と「SREをはじめよう」を最初に読む2冊として据えるのがマストになるでしょうね。いきなりSRE本読むのも辛いですから。(分量的な意味で)

感想

さて、ここからは個人的な感想ですが、本書を読んでいて良いな〜となっている点が、著者の体験に基づく内容を書いている章があることです。
SREというプラクティスは実践において、様々な組織形態・文化によって取り組む優先度・取り組み方が千差万別だと思っています。そんな中で一例として「私の時はこういうことがあって〜」と実例を挙げてもらうことで、机上の中での説明ではなく生きた経験から来る知識を学べるというのは、本書が持つ魅力の一つではないでしょうか?

また、個人的に好きだったところは色々あり、まずは

SREは「信頼性の最大化のために活動する」のではなく、「ビジネス価値を重視しつつ、信頼性を適切に制御する」と考えるほうが自然です。

が好きです。SREは信頼性を扱うものですが、やはりビジネスをやる上での一つのファクターでしかないんですよね。そう自分も思っていたところにこの一文がバシッと掲げられていたので滅茶苦茶好感が持てました。

あとは、SLO違反時のリリース停止パターンについて。これは単純にこういったキチンとまとめてあるものを今まで見かけたことがなかったので、こうやってまとめてくれているのは嬉しいです。
そりゃリリースを止めると一言で言っても状況によって違うわな、というのがちゃんとタイプ別に分けられていて良きです。

もいっちょポストモーテムのところでも組織横断における対応のところで「部門間交流としてのポストモーテム」が書かれていて、ここも刺さりました。本書にも書かれていましたが、ポストモーテムを「価値ある資産」として扱う中の一つとして部門間交流という価値も勿論あるよね、というのが自分の頭にスッポリ抜けていたところではあったので、改めてそれも価値としてあるよね、と。

そんな素晴らしい本書に私の登壇資料がリンクとして載っていたのがとっても嬉しかったです!やったね!✌

speakerdeck.com

また、著者の方々にお会いした際にはサインを書いていただくと、あなただけの特別なSREの知識地図になるかも👀

ということで、本当に良い本が世の中に誕生してハッピーですね!著者陣の方々、お疲れ様でした!

KomeKaigi 2025に参加しました

KomeKaigi 2025に参加しました。

komekaigi.dev

参加のきっかけとして、運営として参加されていてSRE Kaigiのコアスタッフもやっていただいている ariakiさん からKomeKaigiの存在を教えていただき、参加したというのがきっかけです。
他のコアスタッフの2名が有り難いことにCfPを通ったのでその応援も兼ねてと、十数年ぶりに新潟行きたい!というのもありつつ・・・

KomeKaigiでは1トラックだったので、一本一本のセッションを集中して聞くことができ、後方にドリンクコーナーもあったので眠くなったら適度にコーヒーを頂きつつというスタイルで聞いておりました。

どのセッションも面白かったのですが、特に akiba_hiuさん による「地方学生の成長を加速させる支援とは〜新雪プログラムでの開発経験と修了後の展望〜」という題で、北海道で行われている人材育成・発掘プロジェクトのお話をされておりました。
ちょうど設立した法人の方向の一つとして"学生支援"を視野に入れていただめ、非常に参考になるお話でした。Ask the speakerでもお話させていただきまして、「どのような支援が学生として特に嬉しかったか?」「他にどんな支援があれば良かったか?」など質問させていただきました。ありがとうございました。

また、KomeKaigiでは米どころ新潟らしい取り組みとして、参加者にはお米が配られました。米高騰のさなか、これは本当に嬉しい・・・!

運営に関わられた方々、本当にお疲れ様でした。素敵な思い出になりました!

SRE Kaigiメンバーで ariakiさん を労うの図


カンファレンス以外だと、メンバーとメシを食べに行ったり、「そうだ、日本海を見よう」と突然思いつきフラッと向かってみたものの台風並みの豪雨に見舞われ死にかけるなど楽しかったです!

あとはラーメンも食べなきゃということで、ものすごい高評価なラーメン屋さんに行ってあまりの美味さに感動したりしました。

惜しむらくは、今週がハードスケジュール過ぎて疲れからか日本酒があまり楽しむことが出来なかったので、お土産に買った日本酒をちびちびと楽しませていただきます🙏
また新潟行きたい!

Observability Conference Tokyo 2025のコアスタッフをしました

2025/10/27開催されました「Observability Conference Tokyo 2025」のコアスタッフをしました。

経緯

普段はSRE Kaigiのオーガナイザーをやっていますが、そこの雑談チャンネルでPlatform Engineering Kaigiの長・jacopenさんがコアスタッフを募集されていたので「おもしろそ〜」とピャッと自分や他のメンバーも応募したのがきっかけです。
元々、カンファレンス参加者以上の経験がない状態でSRE Kaigiのオーガナイザーをやり、コアスタッフという中間地点をすっ飛ばしていたので一度は経験してみないとな、という感じの動機でした。あとは他のカンファレンスのやり方で良いものは取り入れたいという下心も。

やってみて

自分は「広報・プロモーションチーム」のリーダーとして、初開催となるObservability Conference Tokyoの認知度向上を第一義として、参加者の方への周知なども含め発信活動を担わせていただきました。
チームメンバーであるぴーはやさんとAnnosukeさんのお二人に多大なるお力添えを頂き、当日までの準備をスムーズに終えることができました。

当日は"Venue統括"という大任をいただき、前日までドキドキでしたがコアスタッフの皆様がスムーズにサクサクと進めておりましたので、自分はゴミ回収業者と化しておりました。ゴミを拾うのは得意だぜ!
もちろん、すべてがすべて順調に終わらせられたか?というと大小様々なトラブルがいくつかありましたが、それでも全員一丸となって解決できており、大人になってこういうまとまったチームワークを発揮できる場があるのは素敵だね、と一人しみじみ感じ入っておりました。
運営の皆様、改めてありがとうございました🙏

コアスタッフ感想

さて、カンファレンスのオーガナイザーしか経験がない人間がコアスタッフとしてやってみた結果、当たり前の感想になりますが「オーガナイザーをやる練習になりますね!」です。
自分みたいなノリとテンションだけで行動している人間は後先考えずいきなりオーガナイザーやってしまう馬鹿なのですが、順当にやるならまずはコアスタッフを経験して「どういう風にカンファレンスが進むのか?」を事前準備・当日併せて経験し、大体の流れを把握しておくのが良いです。そこを理解してるかしてないかで円滑な準備ができるか?に段違いの差が出るので、ぜひ経験しましょう。じゃないと自分みたいにいちいち右往左往しちゃいます。

それはそれとして、コアスタッフ業というのは仕事に通じる部分が多くて気付かされることが沢山ありますね。こう、仕事とはベクトル的に無関係なことでも仕事に通じる視点がある、という持論がありまして、それはコアスタッフについても同じことが言えました。
仕事では「ボールキャッチ能力」と「問題サーチ能力」の2つが大事だと思っていて、そこがコアスタッフ業では特に磨かれる印象を受けました。

前者の「ボールキャッチ能力」は、カンファレンスでドタバタしてるとボールがフワフワと空中に浮いちゃうことってよくあって、それを見つけた時に①自分で取りに行って処理しちゃう、②適切なところにパスする、③「ここにボールがあったぞ〜〜〜!!!」とボールの存在を明確化させる、の3パターンをスッとできる能力のことです。これ、仕事でもあると思うんですよ。なんかボールが浮いてることって。その時に「知らねー、誰かやるだろ」ってなると大概誰もやらんのですよ。それでボールが突如爆発してアバーッ!となる。これを読んでる方にも1つや2つ、過去に思い当たることがあったりするのでは?👀

後者の「問題サーチ能力」は、問題となり得ることを事前に発見し、タスクを作り出す能力ですね。例えば、今回のカンファレンスを例に挙げるとヤムチャ部屋と呼ばれる休憩ルームが結構利用されており、あるタイミングで見たときに休憩のために用意した机と椅子に多くの方が座ってらっしゃいました。で、事前に用意したレイアウト通りではあったものの、いくつかは追加で机が置けそうなスペースがありました。
さて、ここで「こんなに座りたい人がいるのに座れない」と問題化できるかどうか?が「問題サーチ能力」になります。結果として、追加しちゃおうぜ!と近くの人に声かけて設置したわけですが、案の定追加分もほぼ人が座っている状況になりました。
これを読んだ方の中には「いやいや、簡単なことでしょ?」と思うかもですが、意外と出来ないものなんじゃないかと自分は考えてます。特に、"責務"がキチッと分けられていたりすると「ここは私の受け持つ領域じゃない」という感覚が働き勝ちになってしまいます。余裕がある時はそうならなくても、余裕がない時はそうなっちゃう、とかもありますしね。
こういった自分の問題事にできるかどうかが鍛えられる場面がコアスタッフの場合は多いんじゃないかなと思ったりしましたね。状況が状況なだけに。

長ったらしくなりましたが、仕事をやる上で大事なことが学べる"可能性がある"のでコアスタッフをやるのはいいぞというお話でした。

後は、Observability Conference Tokyoには歴戦の猛者みたいなスタッフの方が多いので、新しく飛び込んで学ぶには良い環境かな〜と思いますので次回募集があればエイヤで飛び込んでみると良いと思いますよ。

カンファレンス全体の感想

"Observability"というテーマの勢いを非常に感じました!先程も言及したヤムチャ部屋では"カンファレンスの廊下"が活発で、大きな盛り上がりを見せている場面も多々見かけたので、こういった対話の一つ一つが未来のObservabilityを作り出していくのかなとニッコリしながら様子見しておりました。
有難いことに当日は知り合いの方たちにお声がけいただけたのですが、「セッションどうでした?印象的なものありました?」と聞くと「全部ですね!」と返ってくるくらい濃密なセッションの数々だったんだなと感じました。一本もセッション見れてないのでアーカイブ動画の配信が楽しみ!

おわり

ということで、Observability Conference Tokyo 2025の感想でございました。当日の10/27は誕生日だったので、非常に思い出に残る誕生日となりました!
参加された皆様、オーガナイザー並びに運営で関わっていただいた皆様、ありがとうございました!🙇

次はSRE Kaigiの準備、頑張るで!(白目

町田.pm#3に参加しました

町田.pm#2に引き続き、町田.pm#3に参加しました。

machidapm.connpass.com

今回は、SRE Kaigiのプロポーザル選定を進めるのを目標として、もくもくやりました。皆様からの非常に強い"熱"の籠もったプロポーザルをじっくり読んでいくのはかなりパワーを使うので、ちょうど開催された町田.pmで集中してこなせたのは助かりました。

結果として、残りちょっとのところまで読み進めたのと、別の記事にもあげますが作成したObsidian pluginのマーケットプレイス登録に関する作業を進めることができたので想定以上の成果でした!👍️

最後に、今回も会の後のお食事に参加。前に町田に行ったときに気になってた柿島屋に行くことができてハッピー!

今回は、主催のsongmuさん・t_wadaさん、前回もご一緒させていただいたmizzyさんなどなど豪華なメンバーな方々の末席を汚させて頂きました。カンファレンスの話など色々と濃密なお話を拝聴することができましたが、自分的ハイライトは大学の時にニコニコ動画にアップロードされていたt_wadaさんのTDD講座観てました!と御本人にお伝えすることができまして長年の本懐を遂げることができました。

ぜひ、次回も参加させていただきます!🙌