生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

銀の弾丸より鉛玉 〜人月の神話を読んで〜

ソフトウェア業界の名著、「人月の神話」をやっとこさ読了しました。

読んでいて訳が分からないなりに、この本の言いたかったことを概略すると
銀の弾丸のような万能道具はないけど、紙玉のような明らかにダメなものはあるよ」ってことなのかなと。


例えば、あなたがPMだったとしてこの本を読み、「プロジェクトの後半から人員を追加することはプロジェクトの遅れに繋がる」
ということを一つ実行すれば、プロジェクトという狼人間に紙玉ではつかないかすり傷くらいはつけれるのかもしれない。


要は、明らかにダメとわかっていることを避け、どれだけ鉛玉に銀を混ぜることが出来るのかということではないだろうか。

本書には、そんな銀の弾丸へ近付けるための方策を色々と用意してある。


ちなみに、人月の神話は1975年に発刊されたものだが、プロジェクトという本質自体が未だに変わっていないので
今でも十分通用する内容ばかりである。


あと、本書の特徴的な部分として最後に各章の簡易まとめをしてくれている。

これがまた分かりやすく、またプロジェクトの深い部分に携わるようなことがもしあれば読み返したい。




人月の神話
人月の神話
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