生涯未熟

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プログラミングをちょこちょこと。

Twitter社会論読了。

かなり乗り遅れた感がありますが「Twitter社会論」読みました。
私もTwitterを使ってはいますが、その上でTwitterとはこういう過去を持ちこういう将来性を持つシステムだ、というのが良く分かる本だなとの印象を受けました。

Twitterの成り立ちからTwitterの機能を「伝達機能」「監視機能」「構築機能」と3つに分け、その例として様々な事物を挙げていくことでそれらの機能を更に印象づけている。

私自身初めてTwitterの名を聞いたのがこの本の中でも触れられている「イラン民主化運動」がきっかけだ。
言論統制されたイランで最も伝達スピードがあるツールとしてTwitterが用いられイラン内部の現状がまざまざと伝えられたワケであるが、その当時の私は「Twitterってなんぞ?」って状態でした。
しかし、それから友人に勧められるがままにTwitterを始めて今日まで続けてるワケです。

また、Twitterに流れる真偽不確な情報を0.5情報と置いているのですが、私が実際体験したものとして「竹下通りでのゲリラライブ」がありました。
その時ちょうどTLを読んでいたのですが、情報の中には「AKB48がゲリラライブをやるとの情報で混雑」や「ジャニーズのゲリラライブで混雑」などどちらを信じたらよいのかさっぱり分からない情報が流れたりもしました。
流れてくる情報の中でどのようにその情報を1にするかというのも利用者の使い方次第でしょう。

ひろゆきが言っているように「嘘を嘘と見抜ける人」じゃないとこの0.5情報を上手く扱えないかもしれない。
そこで情報を伝える側はその情報を1にする方法を模索するワケですが、これがまた難しいんですな。

素早く手に入る1次情報だからこそ重要度も高いのだがそれの真偽を少ない情報の中ジャッジしなければいけないのだからむずがゆいジレンマに陥ってしまう。
そういう部分を取り除くには手持ちのツールでどうにかせねばならないのがネックではないだろうか。(現在ではケータイの普及により画像という手段はあるが)


最後に、どんなツールでも毒にもなるし薬にもなる。
津田大介氏が書いているように他者からの反応が返ってきやすいTwitterは簡単に反応がある快楽を生み出してしまい常にTLをチェックするような事態にもなってしまう。
しかし、それがTwitterを優良なコンテンツたらしめている部分でもあるので皆さん実生活に悪い影響が及ばない程度にTwitterをお楽しみ下さい。


[追記]
7/14に電子書籍版のTwitter社会論が出たとの事。
お値段350円で東 浩紀さんの1万字のあと書き付きなので、かなり欲しい・・・