生涯未熟

生涯未熟

プログラミングをちょこちょこと。

cloud_sql_proxyをv1.15からバージョンアップさせたら大怪我した

cloud_sql_proxyをかませてCloud SQLへの接続を行っているのですが、v1.15からエイヤッでv1.28.1に上げたら事故ったので簡単にメモ。

何が起きた?

全てがこれに詰まってます。

github.com

で、このissueにも書いてあるような nc を使ったLivenessProveを行っていたのでまんまと撒いた環境全部落ちました・・・
cloud_sql_proxyがSIGTERMを受信して死んでたので、ムムッ!?と思いましたがまさかそこが原因とは🤔
「そんな変更加えるなら1.15->2.0にしろや!」って感じで怒ってらっしゃる方がいるように、マイナーバージョン上げるくらいなら大丈夫だろ〜と油断してたらやられました。

対策

health checkどうすっぺかな〜と探してたら、 -use_http_health_check オプションという便利なものを発見したのでこれを使うことに。

zenn.dev

これでなんとか通すことが出来ました。めでたしめでたし。

DropDownButtonのselectedItemBuilderを初めて活かせた話

Flutterにはドロップダウンリストを作るためのDropDownButtonがありますが、このクラスのプロパティの一つである selectedItemBuilder が正直何に使うのか分からなかったけど初めて活かせた話をします。

selectedItemBuilderとは何なのか?

こちらを参照👀

api.flutter.dev

デモにもあるように「ドロップダウンリストに表示される項目名」と「選択後に表示される項目名」を変えたい時に使うプロパティになります。
ただ、これだけ見ると「何のために存在してるんや?」ってずっと疑問に思っていました。

どう活かしたのか?

んじゃ実際にそれをどう活かしたのかというと、以下のようなドロップダウンリストを作るために活かしました。

f:id:syossan:20220113180128p:plain

  • 生年月日の「年」のデフォルトは「年」で表示

f:id:syossan:20220113180203p:plain

  • 選択中項目は「1992」にして、デフォルトの"選択年"も1992にする

f:id:syossan:20220113180255p:plain

  • 何も選択せずに閉じるとデフォルト選択年の1992が設定される

タップするまではよくある hint プロパティの表示っぽく見せて、タップしたらデフォルトで選択される1992に選択されている状態にしたいという仕様でした。
で、これを解決するために selectedItemBuilder を活用したわけです。

必要なところ以外のコードはバッサリ切って説明するのですが、

  • 初期状態では何も選択されていないことを表しておく(選択年を司る変数を0にでも設定しておく)
  • selectedItemBuilder で「何も選択されていないなら"年"を表示」「なにか選択されていれば選択された年を表示」の条件分岐を書く
  • タップされた時にデフォルトで選択される年を選択年を司る変数にセットし、ステートの変更を通知する

を行います。

コードで表すとこんな感じです(状態管理にはGetXを使用)

色んな必要なものを省いていて恐縮ですが、主にこんな感じのコードを書くとできます。

こういうことに使えるんだな〜と思ったので書き留めておきました。誰かの役に立つことを祈る🙏

GKEノードの自動アップグレードを監視する

所属しているチームでは様々なイベントを監視し、Slackのモニタリングチャンネルへ通知を飛ばしています。

f:id:syossan:20220110132625p:plain

※ エラーログではエラーが発生したCloud Loggingのリンクが貼り付けており、詳細を追従しやすくなっています

この中で、PodのCreate / Deleteを監視しているのですが(画像のPodのデプロイの通知)、デプロイ以外にもGKEノードの自動アップグレードでも通知が飛ぶためその度に「なんで通知走ってるんだっけ?」といった会話がされることがありました。(突然来ると不気味ですしね)

そこで、GKEノードの自動アップグレードがあった際にはSlackへ通知を飛ばすようにしました。

何をしたか?

やったこととしては自動アップグレードイベントを監視するログルーターを作成し、そこからPubSubを通してCloud Functionsを実行し、Slackへ通知を飛ばすようにしています。
今ではCloud Functionsなどを通さずに、ログベースのアラート機能を使うのがベターかもしません。

cloud.google.com

で、通知を飛ばすまでの処理は他の方々の記事で書いてあると思いますので割愛しまして、肝心要の監視するログは以下のようになります。

さて、これでSlackへ通知を飛ばすようにするとこんな感じに。

f:id:syossan:20220110134459p:plain

先程のPodのデプロイの後に自動アップグレードイベントからの通知が来てますね!
ちょっとしたTipsなのですが監視を強化したい方は是非〜

Flutterでログイン後に再インストールしたらログイン済みのままなのをどうにかした

相変わらずFlutterやってるおじさんです。

今回はFirebase Authenticateを用いてログイン済みのユーザーが、アプリを再インストールしたらログイン済みのままになっていたのが気持ち悪いのでどうにかしました。

何故そうなったか?

iOS, Androidともに裏でバックアップを取っていますが(Android: Google Drive, iOS: keychainを使いバックアップ)、これをdisableにしようと思うとAndroidは以下のようにすればいいので簡単ですが、iOSだとちと骨が折れる作業となります。

  • AndroidManifest.xml
<application
    android:allowBackup="false"
>
</applicatoin>

そこで、 shared preferences を使って「インストール後、初めて起動した場合にはログアウトさせる」という処理を噛ませることにしました。

pub.dev

基本的な使い方についてはこちらで詳しくまとまってました。

www.virment.com

で、肝心の実装ですが必ず最初に通る main.dart に対して以下のようなコードを実装しました。

shared preferencesで保存した値はアンインストール時に揮発しますので、再インストール時でも問題なくログアウトされます。
こっちの方が楽なのでこういう形で実装しましたが、他に良い方法を知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さい!

2021年の振り返り

今年もあっという間に過ぎて1年の振り返りをする時期になりました。
振り返ればブログを開始してから12年経過し、干支も一周するくらい続けてきたなぁと我ながら驚いています。

そんなこんなで今年1年やってきたことを振り返ります。

1 ~ 3月

1 ~ 3月は仕事で開発しているサービスのリリースに向けて、シコシコと開発しておりました。
RoR / GraphQL / Next.js / TypeScript / k8s と割りかし技術的に面白い構成で開発が出来て楽しかったなぁという感じでした。

特にGraphQLは出始めの頃に触った時よりも断然使いやすくなっていて時代の進歩を感じました。

4 ~ 6月

無事サービスのリリースを終えて、開発する傍らGraphQLの負荷検証とかをやっていました。
RoRのGraphQLライブラリである rmosolgo/graphql-ruby を使っていますが、レスポンスサイズが大きすぎるとかなりのレスポンスタイムになるよねみたいなのが問題としてあるので、そういうところは注意が必要みたいなtipsをコツコツ溜めておりました。

github.com

後はインフラ触れる人を増やしたかったので、啓蒙作業のための資料作りなどをやったりしていました。
インフラ触るのに興味持ってもらうの難しいですね🤔

7 ~ 9月

この頃から記事でも書いた開発環境の使用状況分かるくんの開発を開始しました。
それまではサービスの立ち上げに必要な最小限のメンバーで回していたのですが、メンバーが増えるに従って何かしらの仕組みの必要性を感じたために 作り始めた次第ですね。

また、サービス内の検索UIのバージョンアップを行う中でCSSアニメーションを初めて触ったり新しい体験も幾つかありました。

10 ~ 12月

会社から「GCPの資格試験無料で受けれるよ」というお達しに飛びついたので勉強したり、チームが上手く回るための仕組み作りを考え実行したりしていた時期でした。
ポストモーテムを書く習慣作りや、インシデント対応のマニュアルを作ったり・・・

開発面だと負荷検証環境をLocustで構築したりしました。あとローカルで負荷かける時はvegeta使ってたんですが、ちょっと信用ならん結果出しまくってたのでk6に乗り換えました。惰性で使ってるツールはたまには見直さんとダメですね。

会社のアドベントカレンダーにも参加しましたが、まさかあんなにブックマークされるとは思わずビックリしました。
どうせ誰も見ないだろ〜と思ってましたが意外にも需要があるということが分かったので、仕事で得た知識をもうちょっと外に出すことを来年の目標にしたいです。

まとめ

今年もギリギリ生き残れた気がしました。ただ段々と自分の脳みそが衰えてきているのでもっと喝入れて性能戻さんとダメですね・・・
来年も頑張って生き抜こう。