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生涯未熟

プログラミングをちょこちょこと。

ハーバード白熱教室第2回

雑感

前回の放送で後半にやったジェレミーベンサム功利主義の話から授業がスタート。

今回の講義の一番の肝は「人のあらゆるものを功利主義に当てはめると?」という部分だったと私は感じます。

まず、前半の講義では「効用の最大化を明確化するための数値化」という話を中心に展開されていきました。

チェコでのタバコを扱う企業が、増税に基づいた企業便益分析を割り出してみると医療費増加などの費用に対してタバコでの税収に喫煙者が早期で死亡した場合の年金分が安くあがるなど便益の方が大きく上回るという結果でした。

もちろん、もっと社会的に言えば喫煙者が減り非喫煙者の影響が少なくなるなど様々な効果がありますが、この場合は数値化出来るものだけでした。

次に、アメリカの自動車メーカーが出した小型車の話。
燃料タンクが後ろにあり、追突事故があった場合の費用便益分析ですが、なんと追突時を想定した対策を講じるより何もしない方が利益があると結果が出たのです!
これに対して、生徒の意見からは「人間の命は数値化するべきではなく、この結果は間違っている」や「数値化し合理的に動いた方が倒産するリスクが減り結果的には最大幸福となるのではないか?」などの意見も出ました。

私は実際には前者の「数値化すべきではない」という意見に賛同しながら見ていました。
コロッセウムで見世物として戦わされていたキリスト教徒の苦痛と、それを娯楽として見ていたローマ人の快楽との効用はどちらが数値化した場合大きくなるか?という話が出た際も私は「数値化なんて出来るものなのであろうか?」という気持ちが沸き上がっていました。


そしてこれを含めた功利主義への反対意見として、「少数の意見が無視されているので効用のために個人の権利が反映されていないのではないか?」またそれへの反対意見で「多数、少数というものは関係なくより幸福にあるべきではないか?」などの意見も出た。



ここでサンデル教授によるまとめ。

功利主義とは
・個人の権利が尊重されていない。
・一律の価値で数値化することは出来ない

というものでした。


しかし、そんな数値化出来ない功利主義に対して1930年代のソーンダイクは「あらゆるものは数値化出来る!」とし、面白い実験を試みました。


生活保護を受けている人々に対して不愉快な行動を並べたリストを渡し、これらを金銭的にいくらで実行するか?という実験でした。
これに対してランキング付けをすると1位は「カンザス州で一生を送る」というものが30万ドルという高値でやるという結果が出ました。

そしてこれらの実験を経てソーンダイクの結論は、「望みであれある程度存在していればどんなものでも測定出来る」というものでした。
しかし、測定は出来るが一つのものに対して一律な価値基準が当てはめれないという疑問点が残ります。



そして講義は次のコマへ・・・


ここでは、「一つの行為・ものに対しての価値基準」という部分にスポットライトが浴びせられました。
高級な喜びと低級な喜びに違いはあるのだろうか?

サンデル教授はこの問に対して、学生達に3つの映像を見せた。
ハムレット・海外バラエティ番組・ザ・シンプソンズ
サンデル教授は学生達に向けて「この中で一番楽しかったものは?」と尋ねるとザ・シンプソンズが大多数で、「最高の経験・価値があるものは?」と尋ねられるとハムレットが大多数になる。

この結果に対して、様々な意見があったが私はシンプソンズのような快楽は「お菓子のように手早く吸収出来る快楽」であり、ハムレットのような快楽は「ある程度の学習が必要であるが長期的に満足度が高く得られる快楽」であると考えている。

一つのもの・行動に対する価値判断は比較によって高級・低級が求められるのではないだろうか。

最後にジョン・スチュアート・ミルの名言で講義は締めくくられる。
「満足な愚者であるより不満足なソクラテスである方が良い」


次の講義では正義について論じられる。
自分自身頭がついていけているか微妙な部分があるが頑張りたい。